仕事ができるとは?
「仕事ができるとはどういうことか?」を読みました。
本書についてアウトプットします。
まず本書の結論です。
仕事ができるとは、状況に関わらず人に頼りにされることです。
”人に頼りにされる”は、わかるとは思います。
では、”状況に関わらず”とはどういうことでしょうか?
本書から以下2点がポイントだと思いました。
- 「スキル」より、「センス」があること
- 「役に立つ」より、「意味がある」に価値がある
順番に見ていきます。
【1. 「スキル」より、「センス」があること】
スキルとは、例えばプログラミングや設計などの技術です。
誤解してはいけないのですが、スキルはもちろん重要です。スキルがあるから開発ができたり、モノを作ることができるわけです。
問題は、スキルだけだと、状況が合わないと効果がないということです。
例えば、開発の現場であれば、プログラミングスキルが高い人は当然重宝され、みんなから頼りにされることでしょう。仕事ができると思われるはずです。
しかし、この人が工場のラインで働くとなった場合はどうでしょうか。
プログラミングスキルはおそらく活用されることはないでしょう。
しかし、センスがある場合は、どんな状況でも効果があります。
本書に以下のような例が記載されていました。
繊維工場で作る製品の品質が安定しないという問題があった。
ラインや工程に原因があるのではと思い、調べたが特定できなかった。
ある人が、不良品が作られている日と天気を調べた。
すると、天気の悪い日に不良品が発生していることがわかった。
繊維に使用する水が、雨水だと悪影響を及ぼすことが原因だった。
いかがでしょうか?この天気に要因があるのでは?という疑問を持てるか/持てないかがセンスがあるかどうかなのです。
こういったセンスがあれば、どんな現場にいって何かしらの問題にぶつかった時、どこでも重宝されると思います。
【2. 「役に立つ」より、「意味がある」に価値がある】
本書に以下のような記載がありました。
日本車は安全で利便性が良くて役に立つ。しかし人生の豊かさや充実感といった意味はない。
一方、BMWやポルシェなど、日本車より数倍高い車が売れている。なぜなら、人生の豊かさや充実感といった意味があるから。
さらに、ランボルギーニなどは利便性などは低く役に立たない。それにも関わらず、ものすごい高額にも関わらず世界的に売れている。なぜなら意味があるから。
日本はこの「役に立つ」で繁栄してきた国です。
・正確な時間を計りたいから電波時計を作った
・どこででも音楽が聞きたいからウォークマンを作った
「役に立つ」はスキルとサイエンスで何とかなります。
しかし「意味がある」はセンスが必要なのです。
だから日本は役に立つから抜け出せないと、本書では記載されています。
つまり、状況に関わらず人に頼りにされるには、センスが必要なのです。
【センスを磨くには?】
それではセンスを磨くにはどうすれば良いでしょうか。
この答えは人によって異なり、本書でも明確な答えはないと書かれていました。
その為、私が本書から大事だと思った磨き方、これからこのように行動していこう!とまとめたものが以下です。
- センスがある人を観察する
→自分でセンスがある!と感じる人を観察し、行動を真似していきます。
これが一番シンプルな磨き方だと感じました。 - 自分はどうしたいか?で考える
→自分がこうしたいと思ったことを貫くと、だんだん人に理解が深まっていく、
考えが広まっていく、実際のその話に乗ってくる人が増えてくる、と本書で
述べられています。どうしたらいいか人任せにするのではなく、
自分はこうしたい!という意見をまず持って会話をしていきたいと思います。 - 人間を理解する
→いかなる仕事でも必ず人が関与しています。その為、人間の本質を知ることが
仕事ができる=センスを磨くことに繋がると思います。
人間の本質を知る為、ビジネス書だけでなく、良質な古典や小説を読んでいき
ます。
【まとめ】
・仕事ができるとは、状況に関わらず人に頼りにされること
・状況に関わらず人に頼りにされるにはセンスが必要
・センスを磨くには、
「センスがある人を観察する」
「自分がどうしたいかで考える」
「人間を理解する」
以上
作成時間:約2時間・・・