「GAFA 四騎士が創り変えた世界」 スコット・ギャラウェイ
日経新聞を読んでいると、GAFAという言葉がよく出てきます。
そもそもGAFAとは、'Google','Apple','Facebook','Amazon'の4社の頭文字を取ったものです。
新聞でよく目にする言葉である事、また全て日常に関連している企業という事もあり、4社がどう世界を変えたのか気になり読んでみました。
この本を読んで特に印象深かったのが以下3点です。
1. アマゾンの倉庫には従業員がいない
2. 超レア感があるアップル製品
3. 成功するビジネスは、脳・心・性器に訴えかける
順番に説明していきます。
1. アマゾンの倉庫には従業員がほとんどいない
アマゾンの倉庫を見た事がありますか?
僕も今さっき動画で初めて見たのですが、従業員がほとんどいません。
巨大な倉庫内をロボットが動いて品物を取り揃えています。
アメリカではアマゾンの成長によって、小売業界に勤める7万6000人の仕事がなくなる可能性があると書かれています。店舗もレジ係も販売係もいらない、それに加えて倉庫の作業もロボット化されている。アマゾンによって消費者の暮らしは便利になりましたが、小売業界の仕事は日本でもなくなってしまうかもしれませんね。。。
2. 超レア感があるアップル製品
日本にいるのであまり意識しないのかも知れませんが、アップルの製品を余裕を持って購入できる層は、世界で1%に過ぎないのだそうです。世界規模で見れば、超レアな製品を僕たちは持っている事になります。そしてそう思ってもらう事こそがアップルの望んでいる事なのです。
高級車や高級時計と同じように「iPhoneを持っている」、という事がステータスだと思われるよう、アップルの様々な戦略が本書には書かれています。
3. 成功するビジネスは、脳・心・性器に訴えかける
脳に訴えかけるビジネスをしている企業としては、グーグルが当てはまります。
そもそもグーグルが脳のようなものですね。
グーグルで検索をかければ、自分の脳の代わりに世界中のサーバーを駆け巡って回答を導き出してくれます。
アマゾンも当てはまります。より多くのものを手に入れようとする狩猟・採集者として本能に訴えかけるものとなります。
心ではフェイスブックが当てはまります。
あまりフェイスブックを使った事がない為詳しく知らないのですが、自らの存在感を高める為のツールも提供されているとの事で、ただ集団に属すだけでなく、ツールの活用により、より多くの人々とのつながりを拡大しています。
性器ではアップルが当てはまります。
上述のように高級品として扱われるアップル製品を持つ事で、自分は他者と比べて優れている事をアピールし、異性に魅力的に見られたいという欲求に訴えかけているのです。
以上が僕が印象深く感じた点です。
それ以外にも、本書は読み物としても非常に面白いと感じます。
著者スコット・ギャラウェイの歯に衣着せぬ言い回し(例:ウーバーのカラニックCEOがゲス野郎)であったり、スティーブ・ジョブズは天才だが父親としては残念だった、という話など意外性がありました。
今後もGAFAの動向は注目して見ていきたいと思います。